- コロナ前まで株価は戻っていない
- グローバル販売数は回復してきている
- 短期的には株価はあまり動かないと予想
- 200日が上向きになったら本格的な回復の可能性?
トヨタ自動車は日本で1番の時価総額を誇るスーパー企業です。
トヨタ自動車が元気にならないと今後の日本の製造業は元気になりません。
トヨタの株価は、日本の今後の株価を予想するためにも重要な銘柄のひとつです。
今回は、トヨタの事業や業績から今後の株価について予想していきます。
トヨタ自動車 (7203) 株価情報
株価 6,932円
市場 東証1部
業種 輸送用機器
時価総額 22兆6,191億円
信用倍率 1.15倍
PER 26.6倍
PBR 0.94倍
(2021/03予想)
ROE 3.52%
ROA 1.31%
粗利 2.08%
さすがの時価総額ですね。
収益性が悪化しています。
粗利率は2020年は8%ありましたが、今は2%です
新型コロナが流行し、車が世界で売れていません・・・
かなり、戻してはきましたが、まだまだ回復には至っていないのが現状です。
1年チャート

Yahoofinanceよりダウンロードできます。
このチャートをみるとコロナ前の水準まで株価が戻っていません。
10年チャート

ここ数年は、ボックス相場になっていますね。
10年前から投資している方は、配当金を含めかなりの利益が出ているチャートです。
トヨタの事業内容
- 自動車
- 金融
トヨタの事業は、自動車と金融業です。
トヨタは日本最大の企業でドイツのVW、日産ルノー連合と並んで自動業界のトップに立ち続けています。
とくにトヨタグループは(デンソー、豊田自動車織機、トヨタ紡織、アイシン精機、トヨタ合成、車体など)強力な企業で構成されています。
ハイブリッド車や自動運転、水素自動車など高い技術力を持っており、トヨタの車は高品質です。
2017年にスズキ、マツダ、業務提携したり、ダイハツを完全子会社化するなど、日本1の地盤をさらに強化しています。
盤石なトヨタですがコロナのため、世界の経済活動が低下し、車が売れなくなりました。
しかし。現在はかなり戻ってきています。
2020年8月のグローバル販売は前年比89.4%と想定を上回る速度で回復しているようです。
グローバル生産台数も前年比93.3%まで回復してきているので、次の四半期決算は、業績は下がると思いますが、思ったよりも悪くないと思います。
参照 トヨタHP
トヨタは、経済活動による販売低下よりも、もっと重要なことがあります
トヨタの最優先事項がEV化への加速です。
teslaの時価総額がトヨタを抜いたのは、有名な話ですが、世界は電気自動車、水素自動車に力を入れています。
アメリカでは、2035年までに新車を全てEV化などのガソリンエンジン非搭載の車のみの販売と衝撃的なニュースが入ってきました。
欧州をはじめ、今後EV化や水素自動車へのシフトは進みそうです。
トヨタがEV化に上手くシフトできるかが、今後の課題です。
ゼロエミッションに取り組まなければなりませんが、自動運転にも力をいれなければいけません。
トヨタは、NTTと資本業務提携をしています。
5G、6Gが開発されていかないと細かい完全な自動運転は難易度が高いです。
自動運転に必要なデータ処理は、1日あたり4TBといわれています。
リアルタイムの交通状況を瞬時に対応するためには、5Gは必須です。
トヨタは、5GとEV、水素自動車に注力しなければいけないので、資金がたくさん必要となってきます。
セグメント (売上)

トヨタは自動車だけでなく、金融業にも力を入れています。
トヨタの売上の7%程ですが、全体の売上が凄すぎるので、金融業単体でみても巨大すぎる企業になっています。
年間の売上推移

データ一覧
決算期 | 売上 | 前期比 |
2017/03 S | 27,597,193 | -2.80% |
2018/03 S | 29,379,510 | 6.50% |
2019/03 S | 30,225,681 | 2.90% |
2020/03 S | 29,929,992 | -1.00% |
2021/03予 I | 24,000,000 | -19.80% |
単位(百万)
2021年の予想はかなり落ち込んでいますね。
トヨタグループは赤字予想の企業もあるなか、頑張ったと思います。
世界経済が停滞している以上は仕方ありません。
トヨタが復活しないと日本の製造業は右肩上がりにならないので、頑張って欲しいですね。
年間の営業利益推移

データ一覧
決算期 | 営業利益 | 前期比 |
2017/03 S | 1,994,372 | -30.10% |
2018/03 S | 2,399,862 | 20.30% |
2019/03 S | 2,467,545 | 2.80% |
2020/03 S | 2,442,869 | -1.00% |
2021/03予 I | 500,000 | -79.50% |
単位(百万)
売上以上に利益の減少が深刻です。
桁が足りていません・・・
他のトヨタグループも2021年、2022年度の業績予想は大幅に下がっています。
トヨタ 配当金推移

トヨタの配当金は、安定していますね。
配当金狙いなら、安くなったときに仕込む戦い方ができます。
このまま、来年も据え置き又は増配してほしいです。
トヨタの財務状況

出典 株探
トヨタの財務状況は問題ありません。
資産も現金も大量です。
有利子負債が若干上がってきていますが、問題はありません。
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トヨタ (7203) チャート分析

赤が25日
黒が50日
青が200日
移動平均線は上記の設定になっています。
長期的にみると強力なトレンドである200日移動平均線が下を向いてしまっています。
チャートだけでみると長期的には下落トレンドです。
太い赤と太い青をみてください。
株価が今後どちらに抜けてくるかで上昇か下降か変わってくると思います。
チャートでは、長期では下落トレンドですが、世界の車の販売実績をみると回復をしています。
自動車の売上が戻れば、業績も改善します。
時間はかかるかもしれませんが、コロナ前まで株価は戻ると思います。
MACDとRSIは、動きがあまりありませんでした。
短期的でみると太い赤枠と青枠の中を上がったり下がったりすると思います。
まとめ

製造業が強い日本では、トヨタの業績が回復しないと全体が盛り上がっていきません。
自動車は、日本でまだまだ強い基幹産業です。
本当は、トヨタの2倍くらいの時価総額をもつ企業が現れてもいいのかなと思っていますがなかなか難しいですね。
トヨタグループだけで何万社と取引があるので、元気になってもらわないと困ります。
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投資は自己責任でお願いします。
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