新型コロナウイルスのワープスピード計画ってなに?
ワープスピード計画に採用予定の企業の分析がしたい
そんな方の参考になると嬉しいです。
3分ほどで読めます
- モデルナ(MRNA)
- アストラゼネカ(AZN)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- エマージェント・バイオソリューションズ(EBS)
- メルク(MRK)
- ファイザー(PFE)
- バイオンテック(BNTX)
- ノババックス (NVAX)
ワープ・スピード計画ってなに?

ワープスピード計画とは、トランプ大統領が進める新型コロナウイルスのワクチンを作るための計画です。
ワクチンを早期開発、生産、供給を行うためにHSS(米保険福祉省)、CDC(米疾病対策センター)、米国国防省など官民が一体となって取り組む一大プロジェクトです。
財源についても訳100憶ドル(日本円1兆700憶)が確保されており、ワープスピード銘柄に期待が集まっています。
順番に紹介していきます。

モデルナ(MRNA)

MRNAは、RNA(mRNA)を基本として、実用的な医薬品の開発を行っている企業です。
MRNAは2020年7月中に3万人が参加するワクチン開発の後期段階の治験を行う予定です。
大規模治験を行うことから、MRNAはワクチン開発で1歩進んでいます。
業績は、よくありませんが株価は上昇しています。
投資資金に余裕があるのなら、ワクチン開発にかけてみるのもいいかもしれません。
モデルナ(MRNA)年間の売上推移
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決算期 売上
2016 108
2017 206
2018 135
2019 60
単位(百万USD)
モデルナ(MRNA)年間の営業益推移
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決算期 営業益
2016 -224
2017 -269
2018 -413
2019 -546
単位(百万USD)
業績だけみたら、あきらかに買いではないです。
ワクチン関連銘柄で、新興の企業は業績が赤字のことが多いです。
アストラ・ゼネカ(AZN)

AZNは、スウェーデンのアストラという会社とイギリスのゼネカというグループが合併して会社が設立されました。
AZNも新型コロナワクチンを開発しており、世界各地にワクチンを販売する準備が進められています。
もちろん日本も含まれているよ
AZNは「AZD1222」というワクチンを開発しており、具体的には2020年6月に本格的な日本供給にむけて日本政府と協議をする予定です。
参照資料はこちらから
パンデミック中は営利を考えないと言っているので、心強いですね。
アストラゼネカ(AZN)年間の売上推移
決算期 売上
2016 23,002
2017 22,465
2018 22,090
2019 24,384
単位(百万USD)
アストラゼネカ(AZN)年間の営業益推移
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決算期 営業益
2016 3,572
2017 2,292
2018 1,510
2019 1,702
単位(百万USD)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)

JNJは、世界最大のヘルスケア企業です。
1961年に日本でも事業をスタートしています。
配当金が良い企業で日本の個人投資家にも人気のある企業です。
配当金は57年連続で増配中です。
JNJは新型コロナウイルスワクチンの開発も尽力しており、7月後半に相臨床試験を行う予定です。
配当金の優遇は日本と全く違いますね
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)年間の売上推移
年間売上推移-600x360.png)
決算期 売上
2016 71,890
2017 76,450
2018 81,581
2019 82,059
単位(百万USD)
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)年間の営業益推移
年間営業益推移-600x360.png)
決算期 営業益
2016 21,136
2017 18,714
2018 20,049
2019 20,080
単位(百万USD)
エマージェント・バイオソリューションズ(EBS)

EBSは世界的なバイオ企業です。
バイオ製品を医療機関と政府に提供しています。
新型コロナウイルスのワクチン開発に力をいれており、アストラゼネカ(AZN)と提携を結んでいます。
エマージェント・バイオソリューションズ(EBS)年間の売上推移
年間売上-600x360.png)
決算期 売上
2016 489
2017 561
2018 782
2019 1106
単位(百万USD)
エマージェント・バイオソリューションズ(EBS)年間の営業益推移
年間営業益-600x360.png)
決算期 営業益
2016 106
2017 124
2018 90
2019 114
単位(百万USD)
メルク(MRK)

メルクは、癌や感染症などに対して治療薬や予防薬を製造、販売する会社です。
アメリカのニュージャージー州に本社を構えている企業です。
新型コロナウイルスのワクチンを開発しています。
メルクはワクチン原価を上回る価格で販売しようとしているので適正価格で販売するAZNやJNJと違いが浮き彫りになっています。
個人としては、パンデミック期間中は原価の値段で販売してほしいですね
メルク(MRK)年間の売上推移
年間の売上推移-600x360.png)
決算期 売上
2016 39,807
2017 40,122
2018 42,294
2019 46,840
単位(百万USD)
メルク(MRK)年間の営業益推移
年間の営業益推移-600x360.png)
決算期 営業益
2016 6,030
2017 7,309
2018 8,931
2019 12,241
単位(百万USD)
売上に対しての営業益の上昇率が高いです。
利益を出す会社は投資したくなりますね。
ファイザー(PFE)

PFEは、世界中で医薬品を製造、販売しています。
医薬品の中でも肺球菌ワクチン、癌治療薬などが売上の大半を占めます。
新型コロナウイルスでは、バイオエヌテック(BNTX)共同で研究、ライセンス契約を結んでいます。
ファイザー(PFE)年間の売上推移
年間の売上推移-600x360.png)
決算期 売上
2016 52,824
2017 52,546
2018 52,647
2019 51,750
単位(百万USD)
ファイザー(PFE)年間の営業益推移
年間の営業益推移-600x360.png)
決算期 営業益
2016 13,730
2017 14,107
2018 15,045
2019 13,921
単位(百万USD)
バイオエヌテック (BNTX)

BNTXは癌や感染症の免疫療法を開発しています。
会社規模はベンチャー企業くらいです。
感染症のワクチンに強い企業で新型コロナウイルスのワクチン開発にも力をいれています。
バイオエヌテック (BNTX)年間の売上推移

決算期 売上
2017 62
2018 128
2019 109
単位(百万USD)
バイオエヌテック (BNTX)年間の営業益推移
年間の営業益推移-1-600x360.png)
決算期 営業益
2017 -61
2018 -54
2019 -182
単位(百万USD)
ノババックス (NVAX)

NVAXは、感染症を予防するワクチンの開発、販売のため、臨床試験を進めるバイオ企業です。
アメリカのメリーランド州に本社を置いています。
NVAXは、新型コロナウイルスワクチンの開発に力を入れている企業です。
アメリカ政府から16憶ドルが支払われ、株価も上昇しています。
ノババックス (NVAX)年間の売上推移

決算期 売上
2016 15
2017 31
2018 34
2019 19
単位(百万USD)
ノババックス (NVAX)年間の売上推移

決算期 営業益
2016 -269
2017 -172
2018 -174
2019 -130
単位(百万USD)
まとめ

- モデルナ(MRNA)
- アストラゼネカ(AZN)
- ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
- エマージェント・バイオソリューションズ(EBS)
- メルク(MRK)
- ファイザー(PFE)
- バイオンテック(BNTX)
- ノババックス (NVAX)
新型コロナウイルスのワクチンには、多くの時間がかかります。
この中の全ての企業がワクチンを開発できるかわかりません。
競争することによって一社でも新型コロナウイルスにきくワクチンを作ってほしいですね。
投資は自己責任でお願いします。