- 1Qと2Qの決算を比較すると大幅改善
- 2021年の配当金は据え置き
- 7事業中6事業が増益又は改善
- 金融やヘルスケア事業は好調
予想
短期:売り推奨
長期:買い推奨
イオンの第2四半期決算は、2020年10月7日に発表されました。
決算まで順調に株価は上がっていましたが、出尽くしで決算発表後の株価は下落しました。
イオンの今後の株価や事業内容について考察していきます。
それでは、行きましょう!
イオン (8267) 株価情報
株価:2,835.5円
PER
PBR:2.41%
利回り:1.27%
信用:0.11倍
収益性(2020.02)
売上営業利益率:2.5%
ROE:2.49%
ROA:0.25%
2020の収益性ですが、利益率が低いですね。
ニトリやファーストリテイリングと比べると見劣りします。
1年チャート▼

コロナ初期ではさすがに下がりましたが、順調に伸びていますね。
10年チャート▼

右肩上がりの綺麗なチャートですね
配当金をもらいつつ、優待を狙っていきたいですね。
事業内容
イオンは国内最大の流通企業です。
スーパーマーケットで業界トップを走り続けています。
GMS、SM、ヘルスケア、金融、ディベロッパー、サービス、専門店事業で分かれています。
多岐に渡って事業を展開しています。
傘下企業も多く抱えています
一部抜粋
マックスバリュー
ユナイテッド・スーパー
サンデー
イオンファイナンシャル
ウエルシア
イオンリテール
ミニストップ
コックス
など
超巨大企業ですね。
2020年2月末でグループ全体で21829店舗を展開しています。
セグメント (売上)

SM事業とGMSとヘルス&ウェルネスで約70%を占めています。
イオンで最も重要なセグメントは、この3つです。
この3つを中心に2Q決算では解説します。
利益率をみると、金融が約15%、ディベロッパーが約17%の高い利益率を記録しています。
本業でこけても、多少はカバーしてくれます。
複数セグメントの強みです。
イオン 2Q決算の紹介

出典 株探
前回の1Q決算と比べるとかなり改善したかなという印象です。
7事業あるうちの6事業が増収又はトレンド転換しています。
今回は、セグメントの7割を占める3事業について取り上げます。
SM事業
売上 1兆7,128億円
(前期比+106.7%)
営業利益 320憶円
SM事業は、総合スーパーマーケット事業です。
マックスバリューやミニストップ、ユナイテッド・スーパーが傘下です
コロナ禍でのライフスタイル変化に伴い、季節性、実用性のある商品を拡充させました。
さらに、スムーズな決済ができる「Scan&Goサービス」や「オンラインデリバリー」を推進した結果、増収総益を記録しました。
GMS事業
売上 1兆4,791億円
(前期比+96.7%)
営業利益 -354 億
GMSは総合スーパー事業を展開しています。
非常にSM事業と似ています。
傘下企業が違うだけといってもいいかもしれません。
傘下企業は、イオンリテール、サンデー、トップバリュコレクション、イオンベーカリーなどです。
感染対策用のマスクや日用品は多く売れましたが、お盆やゴールデンウイークがコロナのために潰れてしまったことが減益の理由です。
コロナ禍により、ネット需要が急増し、食のSPAを加速化していくようです。
SPAとは卸売りをはさまずに、自社で製品を自前の小売店で販売する企業のことを意味します。
ヘルス&ウエルネス事業
結果
売上 4,810 億
(前期比 +111.2%)
営業利益 255 億
名前の通り、医薬品を販売しています。
傘下企業はウェルシアHD、ウエルシア薬局などです。
感染対策のマスク、食料品、日用品は飛ぶように売れました。
積極的なM&Aを展開し、グループ店舗数は2,157店舗となりました
ウェルシアについては、別記事で紹介しています▼

イオンの年間の業績について
年間の業績推移についてまとめました。
売上、営業利益、配当金についてグラフ化しています。
過去の業績をしることで今の株価が高いのか安いのか判断材料の1つになります。
年間の売上推移

データ一覧
決算期 | 売上 | 前期比 |
2017/02 | 8,210,145 | 0.40% |
2018/02 | 8,390,012 | 2.20% |
2019/02 | 8,518,215 | 1.50% |
2020/02 | 8,604,207 | 1.00% |
2021/02予 | 8,000,000 | -7.00% |
単位(百万)
年間の営業利益推移

データ一覧
決算期 | 営業利益 | 前期比 |
2017/02 | 184,739 | 4.40% |
2018/02 | 210,273 | 13.80% |
2019/02 | 212,256 | 0.90% |
2020/02 | 215,530 | 1.50% |
2021/02予 | 50,000 | -76.80% |
単位(百万)
売上はまだよかったですが、営業利益の減少が半端ないです。
コロナ禍により、お客さんが減ってしまったり、営業時間の短縮・休業が響いています。
2022年は復活すると思っています。
年間の配当金推移

株主にとっては重要な配当金!
2021年も今のところ据え置きのようです。
配当金が減配になると、企業は配当金を維持することができなくなったと株主に判断され、株価本体も値下がりします。
イオンの財務状況
出典 株探
この画像をみて、「大丈夫かよ?」と思うかもしれませんがイオンの財務は健全です。
自己資本比率が低い理由は、イオンファイナンシャルで金融事業を展開しているからです。
金融業は、全体的に自己資本比率が低いことで有名です。
総資産も毎年、積みあがっているので安心安全です。
イオンの今後の株価の予想は?

<設定>
日足
赤:25日
黒:50日
青:200日
RSI、MACDはデフォルトの設定です。
チャートは、tradingviewというサイトを使っています。
短期:売り推奨
長期:買い推奨
短期
短期は売り推奨にしました
2020年10月7日に第2決算を発表しましたが、出尽くしにより株価が下がっています。
今後の展開は25日線を目指して短期的に下落していくと思います。
このまま下落し、MACDがデッドクロスになるとさらに下落する可能性があります。
長期
長期は買い推奨にしました。
今回の2Q決算で7事業中6事業が増益、パフォーマンスの改善をしています。
コロナから順調に回復しています。
イオンはあらゆる事業をDXに舵をきっています。
事業をDX化することによって、お客の回転率が上昇します。
具体例として、自動レジやオンラインデリバリー、ネットスーパーを拡充しています。
人件費は、安くなっていくので将来的な利益率の改善につながっていくと思います。
DXとは、デジタル技術による、業務改善やビジネスの変革のことです
まとめ
イオンは、配当金も株主優待もキャピタルゲインも狙える優良企業です。
安くなったら、チャンス到来です。
3Qの決算も期待ができます。
長期でゆっくり資産を増やしていきたい方にとって最適な銘柄だと思うので、NISA制度を使ったりなどして資産を増やしていきたいですね。
個人的には、今年か来年までに上場来高値を更新すると思います。
それでは、また
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投資は自己責任でお願いします